トレースと模写で上達しよう!
お手本を上からなぞるのをトレース(トレス)っていうよ。
トレース(トレス)と模写の違いとは?
資料を手本にしながら描く手法として、
トレース(トレス)と模写というものがあります。
トレースは上からなぞる手法、模写は見ながら自分で描く方法です。
それぞれ特徴をご紹介していきます。
トレースって何だろう?
そう、トレース台は紙を置いて、下からライトアップして透かして写すんだ。
カラー用の紙に直接ペン入れできるから
下書きしてペン入れして消しゴムで消す方法よりも綺麗に線画を描けるよ。
こっちは、透けている紙なんだ。
紙の上に直接置くと、下の紙が透けて見えるから
ライトアップしなくても写せるよ。
でも、薄い紙だからカラーなどには向かないけどね。
トレースとは、図案の上に紙を載せて写して描くことを言います。
トレース台
以前は箱型のものが主流でしたが、最近はLEDにより薄型のトレース台が安く買えるようになりました。
トレース台を使うことで、紙を傷めずに綺麗な状態の線画を起こすことができるため
カラー作業や漫画原稿を描くときに重宝します。
光が通る紙なら写すことができます。
水彩紙やケント紙など、本番用の紙にどうぞ。
また、トレース台にはサイズ展開があります。
新調する場合は下記をチェックしてみてください♪
- 自分が描く絵がどれくらいか
- どのくらいの大きさが必要か
- 机の大きさ
トレーシングペーパー
トレーシングペーパーは、もともと紙が透けているため
乗せるだけで図案を写すことができます。
トレース台のように紙を選べないため、
線画はアナログでやるけれども、カラーはデジタルでやりたい人に良いかと思います。
100円ショップでも売っているようですが、
一度買えば何年もなくならないのでメーカー品の品質の良いものを使うのがおすすめです。
トレースはどんなときにするの?
トレースは、自分の作品の清書に使ったり、人の作品をトレースして練習したりできます。
誰かの作品をトレースするのはとても勉強になるよ。
自分ではできない技術を使っている人も多いし、線の強弱なんかも参考になるんだ。
イラストだけじゃなくて写真をトレースして練習してもいいよ。
また、絵を裏返してみると上手にかけていると思っていた絵が崩れているということがあると思います。
デッサンの歪みにも気がつきますので裏から見ても大丈夫な絵を描けるように練習していきましょう!
模写って何だろう?
模写は資料を見ながら自分で描いていく方法です。
左に見本、右に描く紙。と行った具合です。
左利きの人は逆に置いてくださいね。
見本と同じようになるように見ながら描きます。
この方法により、自分の手グセがわかります。
トレースよりも難しいのでイラストの腕が格段に上がりますよ。
また、トレースと同様、模写した作品は発表しないようにしましょう。
模写したことにより上達した力で自分で描いたイラストを公開してみてくださいね。
トレースや模写をするときの注意点
あ、そうそう。
トレスすること自体は問題じゃないんだけど、注意があるよ。
人の作ったものを自分のものとして発表するなんて窃盗だからね。
著作権違反として訴えられることもあるから気をつけてね。
練習のためにトレースや模写をするだけなら問題ないよ。
写すということは、模倣していることですよね。
技法を盗んで上達していくのは良いことだと思います。
でも、作品を盗んでしまうことはいけないことです。
(著作権の侵害に当たります。)
あなたも自分が一生懸命時間をかけて作った作品を盗まれたら嫌ですよね。
自分が嫌なことは相手にするのはやめましょう。
場合によっては訴えられる場合もあるので気をつけてください。
参考リンク:公益社団法人著作権法人センター
http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime8.html
また、愛されるクリエイターとは、
オリジナリティ溢れる、その人にしかない魅力を伝えるための作品を世に出すことだと思います。
ある程度描けるようになったらトレースはやめて、自分の作品の世界観を作っていきましょう。
まとめ
先人の技を盗んでいくというのは昔から繰り返されていることです。
一番早く上達するのは、すでに上手い人の技術をもらっていくこと。
それにはトレースと模写は絶好の練習ポイントです。
自分の好きな作品をぜひトレースか模写してみてください。
ポーズ集や雑誌を1冊トレスしてみるといいですね。
かなり力がつくはずです。
どんどん自分の力を高めて魅力的な作品を作っていけるようになりましょう!
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