【第9回】柱を描いて立体的なものを描けるようになろう
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まる、さんかく、しかくとストロークをマスターしたら柱を描こう!
まずは一番簡単に描ける円柱から始めようか。
柱を描いていきますが、基本的な考え方はどれも同じです。
柱って、真横から見たらどれも四角いですよね。
そこに、まる、さんかく、しかくそれぞれの上面と底面を加えてあげることによって
違う形の柱を表現することができます。
展開図って習いましたよね。あれを描いていこうということです。
ですが、ここでもいつもと同じくコンパスや定規などは使いません。
フリーハンドで底面同士の線、側面同士の線が平行になるように
注意しながら描いていきましょう。
それでは、円柱、三角柱、四角柱の書き方を個別にご紹介しますね。
円柱を描く
①潰れたまるを2個用意する。
上面のまると、底面のまるでふたつまるを描きます。
まるを潰して描くのは、奥行き表現のためです。
正円にしてしまうと、真上からみた絵になりますから、潰してみてください。
どこからみているかによって、底面と上面の見え方が変わります。
近くにある円柱を色々な角度からみてみてください。
②直線を描く。
側面に線を引くことによって円柱になることができました。
ここの線をできるだけ平行で描いてみてください。
特に柱は人工物ですので、できるだけ同じように描くことが大事です。
自然物は不揃いでも雰囲気が出ていいですが、
人工物はほとんど直線ですよね。
これは柱のベースになる部分ですので、
細かい表面のディテールを掻き込みたい場合も
下書きはシンプルに、できるだけ真っ直ぐ引くとあとが楽ですよ。
③余分な線を消す。
ここでは、ちょっと上から見た不透明な円柱を描いているため、
底面の奥に当たる部分の線を消しています。
底面の線を生かす場合は、上面の手前の線を消して見てください。
下からみた円柱になりますよ。
円柱のバリエーションを考えよう
基本の円柱が描けたらバリエーションを考えて見ましょう。
どれくらい思いつきますか?
また、その円柱から描けそうなモチーフは何ですか?
色々なモチーフを描くときにも、これらをベースに描くことで
グッと描きやすく、説得力のあるイラストになりますよ。
三角柱を描く
三角柱も円柱と考え方は同じです。
円柱の時と同じように、上面と底面の二つの三角を用意します。
この三角の形、向きによって三角柱の形が決まります。
②線を引く。
柱の部分になる線を引いていきましょう。
これにより、柱ができ、面の部分ができます。
面の部分は四角になります。
③余分な線を消す。
前から見たとき、さんかくの奥になる部分の線は見えなくなるので消します。
慣れてきたら、消えるはずの線は最初から描かなくても良いですが、
下書きには描いた方が整合性があるのでおすすめです。
三角のバリエーションを考えよう。
三角柱が描けるようになったら、どんなイラストを描くのに使えるか考えて見ましょう。
身の回りに三角柱で描けるようなものはありますか?
色々探してみてください。
日常生活の色々なところに隠れているかもしれませんよ。
四角柱を描く
それでは、次は四角柱を考えてみましょう。
四角柱を描けるようになると、建物など、人工物を描くときに非常に役立ちます。
また、人物を描くときのアタリとしても円柱を使うやり方もあり、
どこでも使えるテクニックとなります。ぜひ練習してみましょう。
四角柱を描くには、円柱と同じように描いても柱のようには見えませんね。
そこで、四角柱の場合は奥行きを描いていきます。
一番下のイラストが奥行きをつけた四角柱です。
こちらの方が柱のように見えますよね。
奥行きをつけた四角柱の書き方をみてみましょう。
①一番最初に、一番メインになる面を描く。
ここでは、手前の面を一番見せたいため、最初に描きました。
②奥行きの角度と距離を決める。
この斜めのストロークでどんな四角柱になるかが決まります。
③斜めのストロークの先を正面の正方形と平行になるように線をつなぐ。
これにより、四角柱が完成しました。
上の面と奥行きの面ができましたね。
どこの面を描きたいか、を考えて描くと、一番下にあるように
色々な四角柱を描くことができます。
上の部分がメインになるのももちろんあります。
四角柱のバリエーションを考える
四角柱をベースに描くことで、身の回りの色々なものを描けるようになりますよ。
あなたの周りにある四角いものを観察して、描いてみてくださいね。
まとめ
面を描くことによって、立体物が描けるようになりましたね。
これによって、描きたいと思うものはほぼ描けるようになっているはずです。
どれも、まる・さんかく・しかくに落とし込むことによって描けてしまうのです。
ここまできたら、あとは描きたいものをひたすら観察し、ひたすら描いてみましょう。
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